〜厚生年金と健康保険がもたらした生活の変化〜
目次
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はじめに 
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フリーランスから社会保険加入までの経緯 
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安心その1:医療費の備えが充実した 
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安心その2:老後資金の見通しが立った 
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安心その3:家族を守る制度が使えるようになった 
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社会保険加入前と後で変わった生活実感 
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保険料負担と「損得勘定」を超えた気づき 
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同じ立場のフリーランスや仲間へのアドバイス 
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まとめ 
1. はじめに

私は40代のフリーランスライターです。20代後半から独立し、十数年にわたり国民健康保険と国民年金に加入して生活してきました。
しかし、40歳を過ぎてから「このままで本当に大丈夫だろうか」という不安が募り始めました。
そんな中、取引先の勧めや知人経営者からの情報もあり、法人化をして社会保険(厚生年金・健康保険)に加入することを決意。今回は、その体験から得られた3つの安心についてお話ししたいと思います。
2. フリーランスから社会保険加入までの経緯
独立当初は、仕事量も収入も不安定でしたから、国民健康保険・国民年金で十分だと思っていました。保険料の金額も抑えられ、手取りが優先だったのです。
しかし40代に入ってからは、
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将来の年金額が少ないのでは? 
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大病をしたときに備えが足りないのでは? 
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家族(妻と子ども)を守る制度が欲しい 
といった不安が現実味を帯びてきました。そこで法人化を選び、会社役員として社会保険に加入したのです。
3. 安心その1:医療費の備えが充実した
一番実感したのは「医療費への安心感」です。
国民健康保険でも3割負担は同じですが、社会保険に入ったことで以下の制度が使えるようになりました。
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傷病手当金:病気やケガで働けなくなったとき、給与の約2/3が支給される 
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出産手当金や出産育児一時金:妻の妊娠・出産時に利用できる 
フリーランス時代は「もし倒れたら収入ゼロ」という恐怖がありましたが、この制度のおかげで精神的に大きな支えになりました。
4. 安心その2:老後資金の見通しが立った
国民年金だけでは、将来もらえる年金は月6〜7万円程度。老後の生活を考えると不十分でした。
社会保険加入により厚生年金を積み立てられるようになったことで、将来の年金額が確実に増える見込みになりました。
「老後に毎月10万円以上は受け取れる」という見通しが立ち、不安が薄れました。
5. 安心その3:家族を守る制度が使えるようになった
社会保険に加入したことで、家族も「被扶養者」として一緒に保障を受けられるようになりました。
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妻が専業主婦でも、保険料ゼロで健康保険に入れる 
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子どもの医療費にも安心感 
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万一のときの遺族年金や遺族厚生年金 
「自分だけでなく家族も守れる」という点は、フリーランス時代には得られなかった安心です。
6. 社会保険加入前と後で変わった生活実感
加入前は「できるだけ保険料を抑えて今を優先」と考えていました。
加入後は「未来に向けた投資」と捉えるようになり、生活全体の設計が変わりました。
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毎月の保険料負担は増えたが、その分のリターンを実感できる 
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仕事に対するプレッシャーが減り、安心して挑戦できるようになった 
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家族と将来について話す機会が増えた 
7. 保険料負担と「損得勘定」を超えた気づき
もちろん、社会保険料の負担は軽くありません。月収に対して10%前後を事業主と折半するため、法人化した私の会社にも実質的なコストがかかります。
しかしそれを上回るメリットを感じています。
「損得」だけではなく、安心を買うという感覚が強いのです。
8. 同じ立場のフリーランスや仲間へのアドバイス
私自身の経験から伝えたいのは、
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40代以降は特に「老後」と「健康リスク」を意識すべき 
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社会保険に入ることで仕事の選択肢も広がる 
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法人化の手間やコスト以上に、安心感のリターンは大きい 
ということです。
フリーランス仲間にも「早めに検討してみては?」と勧めています。
9. まとめ
私は40代にして社会保険に加入し、3つの安心を得ました。
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医療費や病気への保障 
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老後資金の見通し 
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家族を守れる制度 
保険料の負担は増えましたが、その分の安心と制度の厚みを実感しています。
フリーランスのまま国民健康保険・国民年金にとどまるか、法人化して社会保険に加入するかは人それぞれです。
しかし、私の体験から言えるのは「社保加入は将来の自分と家族にとって大きな備えになる」ということです。
